こんにちは!アクリルグッズの達人です。
入稿データの容量が大きすぎて困った経験はありませんか?
特に高解像度なイラストや写真を使用するとあっという間に容量が大きくなってしまいがちです。
最悪、それが原因で再入稿が増え、納期に間に合わなくなってしまうことも…。
この記事では、データの容量を効率よく減らすためのコツや、すぐに実践できる対策をご紹介します。
このブログで紹介する方法には、後からのデータ編集が不可となる処理のご紹介が含まれます。
入稿用の処理をする前には必ずデータを複製して、編集可能なデータを残しておくことを強くお勧めいたします。
ポイント1: 推奨ファイルサイズを把握する
データ容量は、デザインファイルの重さ。
MB(メガバイト)やGB(ギガバイト)で表され、これが重いとデータを開くのに時間がかかり、場合によってはフリーズすることも…。
絵柄の複雑さや使用する画像の数にもよりますが、アク達の商品を例に目安をご紹介します。
- 50×50〜120×150mm(アクリルキーホルダー等): 2〜10MB程度あれば十分です!
- A6(アクリルボード)・200×270mm(ジオラマセット): 高解像度でデザインを行うと、10〜50MB程度のファイルサイズになることが多いです。
例えば、[100x100mmのアクリルスタンド 1種]であれば、2〜10MBに収まっていれば問題ないといえます。

それではファイルサイズが大きくなってしまったらどうしたらいいのか…
具体的な方法を説明します!
ポイント2: 画像サイズをできるだけ小さくする!〜印刷に適した画像サイズとは?〜
「印刷に適した画像サイズ」とは「印刷する寸法と、同じ寸法の画像」です!
Adobe PhotoshopやClip studio などで制作した画像や写真をAdobe Illustratorなどに貼り付ける場合は、元の画像の寸法を、印刷する寸法とほぼ同じ大きさになるようにリサイズしてください。

※Photoshop用のテンプレートをお使いの方は、直接画像をテンプレートに貼り付けることでリサイズ可能です。
※スマートオブジェクトを使用する場合はデータが重くなる可能性がありますのでご注意ください。
実際に印刷する寸法よりも大きな画像をイラストレーター内で縮小すると、なんとそれだけでデータがとんでもなく重くなってしまうんです…!
Adobe Illustratorのクリッピングマスクや、Adobe Photoshopのマスク機能で絵柄の一部を隠している場合…
見えない部分のデータは残るため、マスクで隠している範囲の分だけファイルが重くなります。
あらかじめ使わない部分を消しておくとデータが軽くなるため、
Adobe Illustrator上でクリッピングマスクを使用するよりも、
Photoshop等の画像編集アプリケーションでトリミングしたり、不要な箇所を選択して削除しておく方がよいでしょう。

ポイント3: 画像の解像度を見直す! 〜印刷に適した解像度は?〜
印刷に使う画像の解像度は、高すぎても低すぎてもダメなんです!
低すぎるor高すぎる画像解像度は、品質に悪影響を及ぼすことがあります。
実際に印刷される画像の寸法に対し、300~350dpi 以内に設定してください。
※等身大アクリルスタンドなど、遠くから見ることが想定される大型商品の推奨解像度は150〜200dpi以内です。
Adobe Illustrator上で画像を拡大・縮小すると、Photoshop上で元画像の解像度を350dpiに設定していても数値が変化します。
すべての作業が終わった後に、あらためて印刷寸法と解像度を確認することをお勧めします。


ポイント4: 画像のレイヤー数を減らす!
Adobe Illustratorのテンプレートに、psd形式で保存したイラストや写真を貼り付ける場合。
psdデータ内のレイヤー数が多いと、データ容量が重くなることがあります。
上記が原因で重くなっている場合は、
不要なレイヤーを削除したり、一部または全てレイヤーを結合することで改善できる可能性があります。
※レイヤーを結合すると、データ編集が難しくなる場合があります。印刷用にデータを複製しておくことをお勧めいたします。
または、Adobe Illustrator内のメニューバーから、オブジェクト>>ラスタライズ(画像化)選択して、1枚の画像データにするとよいでしょう。
ポイント5:メタデータを削除する
画像のサイズや解像度をしっかりチェックして、不要な画像やオブジェクトを消したのに
全然データが軽くならない・・・!?
そんな時は、画像データに「メタデータ」が含まれている可能性があります!
・カメラの情報
・位置情報
・著作権情報 などなど
写真に関しては撮影した際、画像にメタデータが含まれる設定になっていると
知らず知らずの間にデータが重くなっていることも・・・
※画像にメタデータを含めない設定について、お客様ごとに使用されているアプリケーションが・環境が異なるため、お問い合わせいただいても弊社からご説明ができかねます。利用されているアプリケーション・サービスの公式サイト等をご確認ください。
【Photoshopユーザー向け】メタデータによってファイルの容量が大きくなっているかどうかの確認方法
Photoshop内の「ファイル」→「ファイル情報」でRawデータを確認し、
「Rawメタデータを表示できません。コンテンツが大きすぎます。」と表示された場合はメタデータによってデータ容量が大きくなっています。
※現時点(2024.10.29)では、Adobe Photoshop内の機能でpsd内のメタデータを削除する方法の公式見解がないため、弊社からは技術的なご説明ができかねます。
Photoshopを使用されている場合、
「ファイル」→「書き出し」で画像を新しく書き出すことで、解消される可能性があります。
※必ず画質をご確認いただきながら、お好みの設定で書き出しを行ってください。
最後に
適切な処理を行いデータを軽くしておくことで、
再入稿になるのを事前に防げることはもちろん、
画像の品質を保ちながら、効率的に制作作業できることにも繋がります!
データ制作も入稿もサクサクスムーズに♪
皆様がストレスフリーな印刷ライフを楽しめますように・・・
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